小池知事が進める上野動物園の夜間開園 現場を顧みない試みに動物ファンから心配の声
小池百合子東京都知事はこのほど、上野動物園(東京都台東区)を期間限定で「夜間開園」を行う方針を明らかにした。小池知事は政策の一つとして、「ナイトタイムエコノミー(夜間に発生する経済活動全般)」を推進しており、その一環として17時から21時まで夜間にも上野動物園を期間限定(5~6月の隔週土曜日)で開園させる予定だという。
夜間開園では、専門家によるスタッフの解説を聞くナイトツアーや、飲食の提供なども行われる予定で積極的に「夜の動物園の魅力」を伝えるという。上野動物園は今年1月をもってジャイアントパンダの公開を終了することもあり、新規ファン獲得のための“ナイトズー計画”とも見られるが、ネットではこの政策について非難の声も相次いでいるようだ。
主に動物や飼育員へのケアが目立ち、ネットでは「動物のストレスになりそう」「飼育員の負担が大きすぎる」「東京はもっと夜の娯楽があるのだから夜に動物園へ集まらなくてもいいのに」といった声が相次いだのだ。動物園を夜間に開放するナイトズーに関しては、これまで上野動物園を含めて多摩動物公園などいくつかの動物園が行ってきたが、極めて短期間での開催にとどまり、その理由は安全管理や動物や飼育員の負担を考慮するためとされる。
実際、ナイトズーは照明電灯が足りないため懐中電灯の持ち込みを勧めているが、道が暗いと事故の危険性や、懐中電灯の強い光を動物に当ててしまうことでストレスに繋がる可能性がある。また、暗い場所では観賞マナーも荒れる傾向にあり、けんかやスリ被害なども懸念されている。
パンダがいなくなり、観光客の減少が心配される上野動物園。果たして新しい試みはうまくいくのだろうか。