静かな図書館で殺傷事件発生……ひそかに問題視される「犯罪の温床」と化した現状

19日19時50分ごろ、福岡県福岡市早良区にある「福岡市総合図書館」にて男女三人が刃物で腹部などを刺されけがをする事件が発生した。

犯人は同区に住む吉井辰夫容疑者(61歳)で、警察は彼を殺人未遂容疑で逮捕した。報道によると刺された3人に面識はなく、吉井容疑者は「人を殺したかった」と語っているという。

図書館といえば「静かな憩いの場」といったイメージを連想する人も多いかもしれないが、実際は今回の福岡県の図書館のケースのように痛ましい「犯罪の現場」になってしまうことも少なくないようだ。

基本的に、図書館は地域外の人も利用ができ、冷暖房のほかトイレや水道水が完備している事もありホームレスや行き場を失った人などが集まりやすい傾向にある。

そのため、所蔵されている本が盗まれて転売されてしまったり、利用者の私物や金品が盗まれてしまう、けんかや暴行などの被害やトラブルが多数報告されている。

また、夏休みシーズンになると若い学生などが図書館を利用する傾向があるため、学生を狙った盗撮犯や痴漢が現れる事も少なくないようだ。

当然、図書館に勤める司書や警備員もこのような犯罪が行われないよう目を光らせているが、図書館は館内に無数の本棚がある関係で混雑してしまった場合、監視の目が届きづらく、「犯罪の温床」になってしまう事もある。

そのため近年では防犯カメラの設置や警備員の巡回なども行われているが、すべての図書館で導入されている訳ではないため、「館内に貴重品を持ち込まない」「司書や警備員がいる場所を事前に把握しておく」などの利用者ならではの防犯意識も必要となる。

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