何が起こった、立憲・小沢グループ5人が「造反」 参院首相指名で党方針無視が物議に
18日の参院本会議で行われた首相指名選挙で、立憲民主党所属の参院議員5人が党方針に反して水岡俊一代表に投票し、波紋が広がっている。投票は高市早苗首相(自民党総裁)が指名された一方、野党側では新党「中道改革連合」を軸とする結束が問われる形となった。
17日に行われた中道改革連合の小川淳也代表と、立憲民主党の水岡俊一代表、公明党の竹谷とし子代表の会談の中で大筋合意が得られていた、3党の総理大臣指名。参院では少なくとも立憲民主と公明党の議席数である61票が得票として入るはずだったが、ふたを開けてみると、参院の指名選挙1回目で小川氏が獲得した得票数は58票。一方、立憲民主党の水岡俊一代表に5票が入っていた。
参院が公表した投票結果によれば、水岡氏に投票したのは森裕子氏、青木愛氏、木戸口英司氏、羽田次郎氏、横沢高徳氏の各議員で、いずれも小沢一郎元衆院議員が結成した「一清会」所属の議員となっている。
なお、森氏は同日、記者団の取材に対し「立民に所属する私たちの理念が何も変わっていないと示すため」と投票の意図について語ったと報じられている。
今回の造反の根底にあるのは、2026年1月に結成された中道改革連合への根深い不信感といえる。新党は「立民・公明は解党せず、衆院議員のみが離党して参加する」という形式を採ったが、参院議員・地方議員は両党に残留するという構造的な分断がある。
さらに、小沢氏は衆院選で中道に合流こそしたものの、落選。「デイリー新潮」(新潮社)は選挙前に小沢氏が中道の結成時の代表が野田佳彦氏と斉藤鉄夫氏という代わり映えのない面々だということを知り絶句していたと報じている。
小沢氏が影響を持つ議員が造反したことから、小沢氏が中道に対し前向きな感情を持っていない可能性は十分考えられる。ネット上からは、「内紛じゃん」「もう内部崩壊してる」「これもう中道と参院立憲はどこで折り合いつけるんだよ」といった呆れ声が多く集まっている。
なお、中道改革連合は幹事長に立憲民主党出身で、小沢氏と確執のある階猛氏を起用している。
小沢氏の“亡霊”による今回の造反は一過性の「意思表示」にとどまるか、それとも中道崩壊への引き金となるのだろうか。2027年に行われる統一地方選挙に向け、小川氏の手腕が試される。