「人に会いたくない…」もらったプレゼントも全部処分、断髪…先行き不透明のなか、中道落選者たちが新たなスタート

歴史的な惨敗を受け、49人という小規模で再スタートを切った中道改革連合。新代表には「なぜ君は総理大臣になれないのか」でおなじみの小川淳也氏を選び、執行部人事も固まった。一方で慌ただしく永田町から姿を消したのが、立憲出身の落選者たちだ。

敗れて比例復活もかなわなかった前職たちは投開票日からわずか4日で議員会館内の事務所や赤坂の議員宿舎から撤収。その去り際には数々の人間模様がみてとれた。

選挙で連勝してきたベテランは今回、まさかの落選にショックを受け「外を出歩ける気分じゃない。人に会いたくない」と落ち込みモード。議員会館の片づけの最中、事務所に置いていた歴代の番記者からのプレゼントを軒並み捨てている姿も目撃された。身長に近い大きなプレゼントもあったため、目立っていたという。

記者からは「捨てているところを、プレゼントを贈ってくれた記者に見られるかもしれないのに。『せめて地元事務所に持って帰ってから処分しよう』という気遣いすらもできない。そういうところが、知名度があるのに人気はなく落選という結果に終わった原因の一つでは」とあきれの声が上がった。

一方、2期生で立憲の広報番組に出演するなど「ポスト蓮舫」「若手の顔」として党からの期待を受けていた大築紅葉氏は、YouTubeの生配信で秘書らに「断髪」してもらい、バリカンで髪をベリーショートにする様子を発信。その姿はまるで、アイドルグループではご法度とされていた恋愛が発覚し、バリカンで頭を丸めた元AKB48の峯岸みなみを彷彿(ほうふつ)とさせた。

もともとフジテレビ記者だった大築氏と一緒に働いていたこともある記者からは「テレビ出身ということもあり、バリカンで髪を短くすれば注目を集められると思ったのかもしれないが、こういう内輪ノリのパフォーマンスが有権者に受け入れられなかったのでは…。立憲と公明の合流という内輪の論理で盛り上がっていたテンションのままだ」と困惑の声が漏れた。

とにもかくにも、こうして心機一転、新たなスタートを切った落選者たちだが、不穏な動きも……。

選挙後には、立憲から中道に合流していた福田昭夫氏や藤岡隆雄氏が中道を離党する意向を表明。亀井亜紀子氏も「立憲に戻って活動したい」とインタビュー等で言及している。

ほかの落選者も「今は積極的に離党しようとは思っていないけど、周りの様子を見て、ほかの落選者と『この党では次は無理そうだ』と電話で話している。中道に在籍し続けても党の財政状況も厳しく、活動資金がいつ渡されるかも分からないし……」と本音をのぞかせる。

なかには、中道の行く末を危ういと感じてから人格が変わったような人も。

「普段は偉そうな態度をとっていたのに、選挙が終わった途端に他党の議員にもペコペコし始め、『会ってお話したい』とアポをとろうとしている人もいるようです。よその党に移ることも見据えて動いているのでしょうが、いかんせんこれまでの『上から目線』な性格が嫌われているため、他党の議員も何かと理由をつけては誘いを断っているようです」(中道関係者)

自民の大勝により2~3年ほど解散はないとみられているなか、落選者たちはそれぞれ新たなスタートを切った。捲土(けんど)重来への道筋をどう描いていくだろうか。

文/中村まほ 内外タイムス

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