進学率は過去最高だが進学者数は「2026年問題」で減少に 大学は生き残りをかけた戦いが激化
高校卒業後の大学への進学者の割合は61.4%で過去最高を更新――。文部科学省がこのほど行った調査結果から明らかになった。一方、少子化に伴い18歳人口の減少が進行するなか、大学も生き残りをかけた戦いが激化している。
調査は文部科学省が1948年から実施している「学校基本調査」で、学校に関する基本的事項を明らかにすることを目的としている。対象は幼稚園から小・中・高、大学や市町村教育委員会などで、2025年の5月1日現在の状況についてのものとなる。
それによると、高校卒業者に占める大学・短期大学への進学者の割合は、61.4%で、前年度より0.7ポイント上昇し、過去最高となった。
しかし、大学進学者の割合は増えても、少子化のため実際の進学者の人数は減少傾向にある。近年、「大学の2026年問題」が指摘されている。これは2026年をピークに大学進学者数が減少に転じ、大学の経営に大きな影響が出るというものだ。文部科学省の予測によれば、18歳人口の減少に伴って大学進学者も減っていき、2025年は約59万人だった大学進学者は2043年には約42万人まで減少する見込みだ。
実際、大学の経営に大きな影響が出ている。日本私立学校振興・共済事業団が公表した調査によれば、2025年度に定員割れした4年制の私立大学は、全体の53.2%にあたる316校であった。また、60以上の大学が定員減を発表するなど、私立大学にとっては厳しい状況となっている。
定員割れや定員減の大学が続出する一方で、定員増を発表している大学もある。立命館大学や立教大学など15の大学は、学部を新設するなどして学生を集めている。
また、国立大学では、佐賀大学がコスメティックサイエンス学環を新設することで話題となった。化粧品に関して総合的に学び、化粧品の製造や開発に関わる人材の育成などが目的だ。昨年開催したオープンキャンパスには、定員30人に対して560人以上から申し込みがあったとのこと。X(旧Twitter)には「めっちゃいいと思う!」「ワクワクしますね」といったコメントが寄せられており、国公立大学では初となる取り組みに注目している人は多いようだ。
現在、日本にある大学の数は800を超えている。そもそも大学の数が多すぎると感じている人は多いだろう。