福井、沖縄と終わらない中高生による暴行事案 安易な個人情報の拡散は法的リスクも

4日に栃木県の県立高校内で撮影された動画がSNSに投稿されて以降、中高生による暴行事案が相次いで発覚し、SNSでアップされている。10日には福井、13日には沖縄で撮影された動画が拡散されている。

10日に投稿された動画には、福井県内の高校の教室で暴行を加えている様子が収められている。加害者とされる写真や氏名まで拡散される事態となったが、その後、被害者から動画の投稿主に削除要請があったことが明らかになった。被害者によれば、合意の上でのスパーリングだったとのことだ。最終的に投稿主は動画を削除したものの、Xには「言わされているのでは」といったコメントが多く寄せられており、真相は不明だ。

一方、13日に投稿された動画には、墓地とみられる場所で一方的に殴る蹴るの暴行を加えている様子が収められている。X(旧Twitter)には「殺人未遂」「絶対に許されない」といったコメントが多く寄せられており、投稿後すぐにSNSで炎上。学校名は不明とのことだが、過去の事案ではすぐに特定、拡散されている状況のため、明らかになるのは時間の問題かもしれない。

一連の中高生による暴力事案は、SNSで炎上するたびに加害者の個人情報が拡散されている。氏名や住所、家族の情報までも特定し、ネット上にアップされるケースも見受けられる。ただ、個人情報の拡散は 、個人または特定集団により執行される私的な制裁である“私刑”に該当し、大きな法的リスクが存在する。SNSに氏名などをさらす行為は名誉毀損に該当し、刑事罰の対象となる可能性があるのだ。刑事事件とならなかった場合でも、民事裁判に発展し損害賠償を請求される恐れもある。

正義感のつもりから、自分も加害者になってしまわないよう、SNSの使い方には十分に注意しなければならない。

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