唐突な人事案に中道・泉健太衆院議員が執行部に苦言 “あがりポスト”を押し付けに身内からも批判が続出
中道改革連合の泉健太衆院議員は18日、衆院副議長人事をめぐって副議長ポストに一時、自身の名前が取り沙汰されたことについて「執行部の中で、いろいろ考えられたのだと思う。当選回数の中で、私の名前が一時的に出てきたのかなと思います」と、国会内で報道陣の取材に応じた。
議長と副議長は比較的年齢が高く当選回数も多い重鎮クラスが務め、中立の立場で議会運営に当たるため国会質問にも立たないという。これまで泉氏の当選は10回だが、まだ51歳と政治の世界では若輩かつエネルギッシュにあふれる部類だ。
副議長ポストについて、16日夜に泉氏で調整とする報道が出たことを受け、泉氏は17日早朝にX(旧Twitter)を更新し、「なぜ俺に回ってくるのか。上はどう考えているのか」と投稿した。18日の国会内取材で、「多くの先輩が議席を失ったということで、年次的には確かに、私の方にもそういうような声がかかる可能性があった」と述べ、「ただ、やはり今回の結果を受け、全国で敗れた仲間たちをサポートしないといけない。ここで副議長ではなく、前線に立って、仲間たちの再生に向かっていきたい」と自身の考えを示した。
唐突な人事案に対し、身内である元立憲民主党議員からも批判が続出し、塩村あやか参院議員は17日、自身のXで「さすがに泉さんが副議長とは早すぎます。早すぎるという意味は、まだまだ活躍して頂かなくてはいけないことが今だからこそ沢山あるのに、という意味です」と不満をぶちまけた。
さらに、先の衆院選で落選した米山隆一氏も同日、自身のXに「副議長が名誉ある立場である事は論を待ちませんが、一方それ故に公平中立を求められ、何より国会の論戦に立てないという大きな制限があります」と説明し、「泉さんは今その制限なしで活躍すべき時であり、適任者は他におられると思います。その方々が何故自らその役割を受けないのか、理解に苦しみます」と執行部への違和感をあらわにしたのだ。
今回の異例の人事案について、18日の週刊誌「女性自身」(光文社)では、全国紙の政治部記者が解説している。まず、「立憲の元代表で、中道の新代表に推す声も多かった中堅の泉氏は、先の選挙の小選挙区でも勝利した数少ない立憲出身議員です」と説明。
そのうえで、「党内の誰の意向なのかは明らかになっていませんが、惨敗した中道をこれから立て直すのに必要なキーパーソンである泉氏に“あがりポスト”を押し付けようとした今回の人事に身内からも不満が出るのは無理もありません」と分析している。
そうした中、18日の特別国会で衆院副議長には公明党元代表の石井啓一氏が選出された。翌19日、泉氏は「今朝も無事起きた。まずそれが幸せ。今日もがんばろう」と心を入れ替えた。そして、「生きてるだけで丸儲け」と添え、お笑いタレント・明石家さんまの名言とともに前を見据えた。
投稿に「有権者の本音は『党は支持できないが、泉氏は支持する』という考えがほとんど。頑張ってください!」「泉さんはまだ終わる人材ではない」「泉氏以上に今回の惨敗の意味をしっかりとかみしめ、これまでの振る舞いを反省している人物はいない」などとさまざまな反響の声が多数寄せられた。
冒頭の選定経緯に不備があったことを認めた同党。かたや、泉氏は自らが前線に立って衆院選で大敗した党の再生に注力する意向を示しているが、はたして前途多難すぎる中道の新体制はいかほどか。