「私の器がダメだということ」 野田共同代表が議員総会で改めて辞任表明
中道改革連合は11日、都内で議員総会を開催。野田佳彦共同代表は「どんな言葉を使っても、わびようがない」と謝罪した。
9日には、「結果を出せないということは、私の器がダメだということ。結果を踏まえて、辞任させていただく」などとも語り、改めて辞任を表明した。
今回の衆院選で大敗した中道は、公示前は172だった議席が49に減少した。旧公明党は比例で全員が当選し、28議席を獲得。これは2024年の衆院選を上回る数字だ。一方、旧立憲民主党は21議席しか獲得できなかった。
敗因として、辺野古移設と原発再稼働についてブレが生じたことが挙げられている。立憲民主党は辺野古移設中止を掲げていたが、中道結成後に公明党の意向に合わせたことで、あいまいな立場となってしまった。原発再稼働についても同様だ。立憲民主党は原発ゼロの方針を示していたが、公明党に歩み寄り、原発再稼働容認へと立場を変えてしまったのだ。
敗因は他にもある。SNSを十分に活用できなかったことだ。圧勝した自民党は、高市早苗首相が登場するYouTube動画が1.6億回という驚異的な再生回数を記録。一方で、中道はわずか330万回であった。結果、若年層、とくにSNSを主な情報源とする女性層から支持を得られなかった。
野田氏は、中道の落選議員からも批判を浴びている。愛知10区で敗れた藤原規眞氏が、11日配信のABEMA「Ameba Prime」に出演した際、立憲民主党から新党に移行したプロセスに関して、野田氏ら執行部をこう批判した。
「議員であった私ですら報道で知った」「中学校の公民の授業で民主政治って教わっているのかな」
野田氏は、過去に首相を務めていた2012年、安倍晋三氏に迫られて解散総選挙を行った。結果は自民党が294議席を獲得し圧勝。民主党代表だった野田氏は、惨敗した責任を取って辞任を表明した。
産経新聞は、1月30日の記事で野田氏を「ハーメルンの笛吹き男」と呼んだ。「ハーメルンの笛吹き男」は、ドイツに伝わる昔話で、とある男が笛の音で130人の子どもたちを山に誘い出したまま消えてしまったという内容だ。今回の衆院選も似たような結果になったことで、SNSには「上手い例え」「マジだったな」といったコメントが寄せられ話題となった。
野田氏と高市首相は、松下電器産業(現・パナソニック)の創業者である松下幸之助氏が創設した「松下政経塾」の先輩と後輩という関係だ。かつては首相を務めていた野田氏だが、今回の衆院選では雲泥の差となった。