【田母神俊雄のニュース・レビュー】財務省、経団連支配から抜け出し、強い豊かな日本が誕生するか

高市人気はすごかった。自民党単独で3分の2以上の316議席を獲った。これで高市総理は国民の信任を受けたのだから、長年の我が国の政策課題に積極的に取り組むことができる。

なぜ高市総理は人気があるのか。それは責任ある積極財政を主張し、国民生活の豊かさを取り戻してくれそうだという期待感がある。もう一つは先般の存立危機事態発言に対する中国の執拗(しつよう)な攻撃に一歩も引かずに毅然としていることである。日本国民が待ち望む強い総理大臣の姿が見える。憲法改正、自立国家に向けて努力を傾注してもらいたい。

さて、前回のコラムで私は自民党がギリギリ過半数を取ることが政治を動かすと言ったが、圧倒的な勝利になってしまった。これによって多くの親中派や緊縮財政派、消費税推進派の議員がまた国会に戻ってきた。彼らは今後の高市総理の政権運営に対し、与党内野党として激しい抵抗を見せるに違いない。

高市総理自身は、古き良き日本の伝統文化を愛し、自立国家日本を目指す保守の政治家であると私は思っているが、彼女が考えている構想が実行できるかどうかは予断を許さない。今後、我が国の政治が大きく変わり、強い豊かな日本が誕生するかどうか私たち国民が強い注意力を持って政治を監視しなければならない。

政策提言なし、何でも反対の野党第一党は不要

一方で今回の選挙で中道改革連合が歴史的惨敗を喫した。日本の前進のためには集団的自衛権行使は違憲、原発反対、外国人との共生社会を作るなどと言っていた旧立憲民主党が120議席も減らしたことは大歓迎である。有用な政策提案をするわけでもなく、何でも反対の野党第一党など不要である。

しかし、連立を組んだ旧公明党は議席を減らすのではなく増やしているのだから、旧立憲民主党の議員から見れば何のための連立だったのかと恨み節も出てこよう。野田代表は万死に値するが、斉藤公明党代表は沈みかけていた公明党を救ったということで、公明側から称賛されているかもしれない。また、立憲民主党つぶしという大きな仕事を成し遂げてくれたことを評価したい。

また今回の選挙で、多くの野党が伸び悩む中で、参政党とチームみらいが票を伸ばした。これまでの野党とは違って保守系の野党が伸びていることは歓迎したい。国会で実りある議論が行われ、日本の政治が正常化される方向に進むことを期待している。

最後に高市総理には、財務省支配、経団連支配から抜け出して、不退転の決意をもって国民を守る政治を実行してもらいたいと思う。

第29代航空幕僚長・田母神俊雄

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