全国規模のダム水不足……廃墟好きが集まるが「危険撮影」を指摘する声も
12日現在、日本列島では降雨量が足りないとされており、各地で水不足が報告されている。そんななか、雨不足により思わぬ形で注目を集めている場所が存在する。神奈川県相模原市のダム湖「津久井湖」である。津久井湖は1965年に完成した城山ダムを形成するダム湖の通称で、もともとは人が住んでいた集落を埋め立てたものであった。
今回の渇水で集落の一部が露出。さらには何らかの原因でダムに水没した軽自動車も露出しており、「ひと目見てみたい」とし歴史好きないしは廃墟(はいきょ)好きが日夜問わず集まっているようだ。この現象は津久井湖だけではなく、東京都と山梨県にまたがる奥多摩湖、愛知県の豊川用水といったダム施設も水が干上がっており、人が集まっているという。
だが、一部ではこの「干上がったダム」の観光地化について、心配の声も相次いでいる。ダム周辺は観光地化が進んでいてもダム内部は本来、人の出入りが許可されていない場所である。そのため地滑りや滑落、転倒といった事故につながる可能性が高い。
特に津久井湖の軽自動車はかなり急斜面に放置されていることもあり、不用意に車両に近づく事で滑落や転倒につながる危険性がある。実際、渇水後に津久井湖へ出かけた人たちによると「ガラス片や車のパーツが放置されており踏むと危険」「何度か湖に転落しそうになった」「急斜面も多いので想像以上に疲れる」といった声もある。
また、交通機関が恵まれている場所ではないため、多くの場合は自家用車を使う必要がある。そのため近隣住民の迷惑になるような路上駐車も相次いでおり、いずれは近隣住民とのトラブルにつながる可能性もある。
慢性的な雨不足により今後、干上がっていくダム湖は増えていくことが予想されるが、それに伴い危険撮影や近隣トラブルのリスクは高まっていくと思われる。