相次ぐ動物の輸送時の事故 マレーバク、アザラシに続きホッキョクグマまで
神奈川県横浜市の動物園「よこはま動物園ズーラシア」は、2021年より同施設で飼育していたホッキョクグマの「ゴーゴ」が死亡したと9日に発表した。
ズーラシアの公式HPによると、ゴーゴは8日に徳島県の「とくしま動物園」へ移送されるため麻酔をかけた後、呼吸停止および心停止となったことを確認。心臓マッサージを含む救命処置を行ったが死亡したという。
ゴーゴに持病はなく、死亡した当日の朝も健康状態に問題はなかったという。ゴーゴはロシアの動物園で産まれた後、2006年に大阪府の天王寺動物園へ移送。名前はスポンサーとなった豚まんで有名な大阪の企業「551蓬莱」から取られた。ホッキョクグマの中では知能に優れているとされ、高い場所にあるえさを木の棒などを上手く使って器用に取る行動を見せ、研究家を驚かせた。また、オスのゴーゴは繁殖能力も高く、3頭の子宝にも恵まれた。
ゴーゴの突然の死は全国の動物ファンを大いに悲しませているが、その一方で「動物を移動させる難しさ」を指摘する声もある。ホッキョクグマに限らず多くの動物は移動の際のストレスに弱い。過度なストレスを与えないように温度調整やカメラの設置、獣医師の帯同など十分な手配が行われている。
だが、2024年にはズーラシアで飼われていたマレーバクの「ひでお」が台北市立動物園への移送中に死亡。2025年には秋田県の男鹿水族館GAOで飼育されていたゴマフアザラシの「ジャンボ」が大分県のマリーンパレス水族館「うみたまご」へ輸送される間に死亡するなど、動物の死亡事故が立て続けに発生している。
マレーバク、アザラシ、ホッキョクグマと相次いで悲劇が続いたことでネットでは「動物がかわいそう」「繁殖に焦り過ぎでは」「動物の負担をもっと考えてほしい」といった声が相次いでいる。
動物園間での動物の移動は種の繁殖のため必要不可欠な過程である。だが、悲劇を繰り返さないためにも、動物園側も万全を期して臨んでもらいたいものだ。