「幸福の科学」大川隆法氏の長男・宏洋氏に聞く② 今後は映画製作と統一地方選に挑戦したい

「幸福の科学」の故・大川隆法名誉総裁の長男として生まれた宏洋氏は、幼少期から秘書にスケジュールを徹底管理され“英才教育”を受けた。「宗教2世」としての苦しみと、教団を離れてからの人生はどんな展開を辿るのか。内外タイムス編集部の単独インタビュー最終回は独立後と今後の目標について聞いた。

大川隆法氏の長男・宏洋氏に聞く① 秘書監視の“英才教育”で無感情だった幼少期(https://naigaitimes.com/?p=335106)から続く

―一度、教団を離れてから復職したものの結局、退職されましたね。

宏洋 2012年の5月頃に辞めて、暇になったんです。大学のテニスサークルの後輩たちがちょうど就活が終わったタイミングで、仕事辞めたわーって言ったら「じゃあ、飲みましょうよ」という感じで飲み会をやってました。夏にある6泊7日の合宿もOBなのにフル参加して、4年生の後輩の一人がやってるお台場のケバブ屋さんで働き始めて、さらに3年生の後輩がバイトしてた神楽坂の新潟料理屋さんにも行って、週6でバイトして月30万円くらい稼いでましたね。暇すぎて、やることも特になかったので。神楽坂の居酒屋ではバイトリーダーになって、社員にならないかという話もあったんです。

でも、隆法に遊んでると思われたのか、何もしてないんだったら入れる会社があるから入らないかと言われました。3社あった候補の中から清水建設に入ることになり、建設業の知識なんて何もなかったんですけど、入ってみたらすごく良い会社でした。福利厚生もちゃんとしている会社なので、その後結婚したんですが、25歳で離婚することになったんです。誰かに相談したいけど、同級生なんて結婚もしてない人が多かったので周りに離婚経験者がいないか探したら唯一、隆法がいたんです。

それまで連絡を絶ってたんですが、2年ぶりに実家へ行って相談しました。弁護士をつけてあげるという話になって、帰り際に隆法が「また戻る気はないか」と声をかけてきたんです。まだ映画をやりたいっていう気持ちがあったら、もう一回やらないかと言われました。今考えると、まだ映画製作に未練があると見抜いてて、こっちが絶対断れないようなタイミングで言ってきたのかなと思います。

清水建設を退職して映画製作を始め、2017年に『君のまなざし』という映画を公開して、アメリカの映画祭で最優秀長編作品賞を獲りました。その後、ニュースタープロダクションという芸能プロダクションの社長も任されましたが、教団以外からの仕事も来始めたこともあり、いろいろあって辞めて独立し、映画製作1本でやっていこうと自分で会社を作りました。

―独立後は大変でしたか?

宏洋 それまでの作品は教団が著作権を持っているので使えないんです。なので、営業するにもまず1本映画を撮らなきゃいけないと。それで『グレーゾーン』という作品の脚本を書いて、いろいろな製作会社さんを回って、映像化したいんですけどご協力いただけないですかとお願いしました。でも、大川隆法さんの息子さんでしょと全部断られました。

―それでYouTubeへ?

宏洋 独立したいけど何も仕事がないと。それで、当時ヒカキンとか、はじめしゃちょーとかが出てきた時期でYouTuberっていう言葉ができたくらいでした。それまでYouTubeを観たこともなかったんですけど、試しに動画を1本作りました。最初は映画評論みたいなのをやって、10段階で評価しますという動画でした。それから教団に関する動画でトラブルになり、訴状が届いたこともあります。

今後の目標を語る宏洋氏(撮影・内外タイムス)

―いろいろとご苦労されながら活動の幅を広げられてきましたが、2023年に隆法さんが亡くなられた時はどういうお気持ちだったんですか?

宏洋 何もないです。強いて言うならスッキリしました。まず最初に聞いたのが、週刊誌の記者さんからの電話でした。「お父さんが亡くなられたらしいですけど、何か聞いてますか?」と言われ、聞いてないですよと答えたんですが、その後、たて続けに8人くらいから連絡が来て、どうやら本当らしいと思いました。一番最初に頭に浮かんだのは、裁判どうするんだろうという話。合計13件くらい訴えられているのでどうするんだろうということです。弁護士に電話したんですが、遺産相続の話も出てきますねって言われました。通常なら後妻が半分で、残りの半分を兄弟5人で5等分ですねと。

―下のごきょうだい4人はまだ教団にいらっしゃるんですか?

宏洋 今は真ん中の3人ですかね。長女、次男、三男はまだ教団職員をやっていて一番下の次女は、私と一緒で絶縁して会社員をやっています。

―下の妹さんとは 仲良くされてるんですか?

宏洋 全く。もう関わりたくないっていう感じで、弁護士を通じてしか連絡はないですね。遺産相続については裁判中です。

―飲食業も含め多角的に活動されていますが、これからの目標や将来こうなりたいなど展望はありますか?

宏洋 独立して8年経ちましたけど、トラブルが多すぎて本当にやりたい映画製作の仕事をあまりできなかったので、そっちにシフトしたいです。もうひとつ近い目標としては、統一地方選にまた挑戦しようと思っています。そこで当選を目指して頑張りたいですね。

2023年に渋谷区議会議員選挙に出た時は安倍元総理の銃撃事件が起きた後で、国会議員さんから宗教に関するヒアリングを受けたり、YouTubeに出たりしたことがきっかけで、選挙に出ませんかと打診があったんです。宗教2世の当事者が議員になることで発言力が違うから挑戦してみませんかという話でした。残念ながら前回は落選したんですが、その後、選挙に勝つにはどうしたらいいかということを勉強しています。

映画の仕事をするにしてもロケ地で使ったり、映画祭をやったりすれば、地域の盛り上がりにもつながりますからね。前回の選挙以降、青年会議所や地元の法人会など、いくつかの組織に入って活動をしています。そういう地域貢献をしながら映画人としてももっと大きくなっていきたいですね。

《プロフィール》
宏洋(ひろし) 1989年2月24日、大川隆法氏の長男として生まれ、幼児期から徹底した管理教育を受ける。青山学院大学在学中に「幸福の科学」職員となったが、2017年に退職後は俳優、映画監督として活動。現在は東京都大田区に拠点を移し活動中。東京・赤坂と蒲田で飲食店を2店舗経営している。

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