霜降り明星「ナイトスクープ」の核心に触れないSNS発信に支持率アップ

ABCテレビのドキュメンタリーバラエティー番組「探偵!ナイトスクープ」が大きな反響を集めている。

同番組は、視聴者から寄せられた依頼を探偵局員(タレント)が依頼者とともに調査し、解決へと導き1988年3月から放送されている関西きっての人気長寿番組である。

問題となったのは、23日放送のお笑いコンビ・霜降り明星のせいやが探偵として受けた「6人兄妹の長男を代わって」という企画だった。番組には、広島県在住の12歳で小学6年生の男児からの依頼。

男児は両親が事業を営む一家の長男で、10歳から0歳まで5人の弟妹のめんどうを見ながら家事をこなす生活を送っているという。そんな男児から番組に「1日だけ長男を代わってほしい」とSOSを発したのだ。

放送前の告知段階から「ヤングケアラーなのでは」「育児放棄」といった懸念の声がSNSでまん延。実際、男児は友人と遊べないといった不満も番組内で吐露していた。

“1日だけでもいいので次男になりたい”そんな男児の切なる思いを世間に届けたつもりだったが、狙いは大きく外れた。放送終了後、批判の声はすさまじく、ネット上は荒れに荒れ、間もなくTVerでの公開を停止。2日たってもバッシングは収まらず25日、番組の公式サイトは「取材対象者やご家族への誹謗(ひぼう)中傷、詮索や接触は厳にお止めいただくようお願い申し上げます」と注意喚起がなされた。

だが、SNSではさらなるヒートアップぶりをみせ、なかには児童相談所に通報したという声などが上がる始末。おまけに、地元・広島から選出された自民党の前衆議院議員の小林史明氏が自身のX(旧Twitter)で「探偵!ナイトスクープで放送された家庭状況について、ヤングケアラーではないか、という心配の声をいただきました。行政機関と共有し、教育委員会含め丁寧に対応していただくことになりましたので、今後、ご本人や家族に対する接触、誹謗中傷は控えていただくようお願いします」と異例の声明を出し、国まで動き出した。

そんな中、せいやが自身のXを更新。番組放送後初の投稿となり注目が集まったが、「いろんな憶測で言及を求められますが、とにかく【まだ大人になるなよ】です」とだけつづった。これには「せいやも父親だし、子どもの気持ちを理解できている」「男の子へのエールにしか聞こえない」「一緒の時間を過ごしただけにせいやも苦しいはず」などのコメントが寄せられてた。

SNS上で話題になっているできごとや人物に対して、賛否を交えて持論を展開する「1人賛否」で人気を博す相方の粗品が26日、自身のYouTubeチャンネルを更新。今回は、25日までに起きた話題に言及したが、 “ヤングケアラー”騒動 をスルーしたのだ。

この計らいに、「さすがにナイーブな問題。子どもが絡んでいることを十分に理解している」「せいやが核心に触れていないことからも的確な判断」「手当り次第にかみつくと思っていたけど…。スルーは意外だった」といった称賛の声が上がり、コンビを支持する声が高まっているようだ。

24日更新されたニュースサイト「Smart FLASH」(光文社)では、男児の母親とみられるインスタグラムについて取り上げている。記事では過去の投稿を紹介し、そのなかで「我が家は子供がたくさん欲しくて意図的に大家族になったわけではない 3人目以降は予定外」「なので、子供が大好きでえ 育児が大好きでえ、とか言えん 家事育児はできるだけしたくない!笑」(以上、原文ママ)といった母親の愚痴を掲載。X上ではこれらが拡散されており、火に油を注いだ状態となった。

番組は、演出といった“擁護”のコメントを発しているものの、“重労働”を科せられる男児は気の毒でならない。せいやもとんだとばっちりだが、父親の一面も見られた気がする。一体、この問題はどう解決することやら。

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