「探偵!ナイトスクープ」ヤングケアラー問題でABCテレビが異例の声明を発表
テレビ番組「探偵!ナイトスクープ」(ABCテレビ)が、23日に放送した内容をめぐり、SNSを中心に波紋が広がっている。批判は収まらず、ABCテレビが公式サイトで異例の声明を発表する事態にまで発展している。
23日の放送内容は「6人兄妹の長男を代わってほしい」というもので、依頼してきたのは小学6年生の長男だった。お笑いコンビ・霜降り明星のせいやが代わりに一家の長男となり、子どもたちと過ごす姿が放送された。その様子が「ヤングケアラー問題」だとX(旧Twitter)に批判コメントが殺到した。批判だけにとどまらず、両親への誹謗(ひぼう)中傷のコメントも多数寄せられた。
事態は収拾せず、ABCテレビが番組公式サイトで声明文を掲載した。「取材対象者やご家族への誹謗中傷、詮索、直接の接触は厳にお控えいただきますようお願い申し上げます」と要請した。さらに、「今後も取材対象者をはじめ、番組に関わる皆様の安全と尊厳を守ることを第一に番組作りを続けてまいります」と続けた。
近年、ヤングケアラーが社会問題となっている。ヤングケアラーとは、本来大人が担うとされている家事や家族の世話などを日常的に行っている子どもや若者のことである。令和2年度に中学2年生・高校2年生、令和3年度に小学6年生・大学3年生を対象に行われた厚生労働省の調査によると、世話をしている家族が「いる」と回答したのは、小学6年生で6.5%、中学2年生で5.7%、高校2年生で4.1%、大学3年生で6.2%であることが判明した。
ヤングケアラーの問題点は、学業や友人関係に影響が出てしまうことだ。遅刻や欠席の増加、勉強時間が確保できないといった問題が指摘されている。また、友人と過ごす時間が減り、コミュニケーション不足になることも懸念されている。
今回の炎上騒動により、ヤングケアラーの問題が浮き彫りとなった。