水戸ネイリスト殺害事件 ぬいぐるみの位置情報で被害者宅を特定か

昨年12月に茨城県水戸市のアパートでネイリストの女性が殺害された事件で、被害女性の関係先に位置情報が分かる装置が仕込まれたぬいぐるみが送られたことが23日、捜査関係者への取材で明らかになった。SNSなどに「恐ろしい」「信じられない」など驚きの声が相次いで寄せられている。

昨年12月31日、水戸市に住むネイリストの小松本遥さん(31)が自宅アパートで殺害された。殺人容疑で逮捕されたのは、小松本さんの元交際相手で、会社員の大内拓実容疑者(28)だったとされる。県警によれば、大内容疑者は小松本さんを刃物で刺すなどして殺害した疑いがあるが、容疑を否認しているという。

また、大内容疑者は小松本さんの居場所を周囲に聞くなど、ストーカー行為を繰り返していたことも判明した。ぬいぐるみに関しては、「懸賞の当選者へのプレゼント」という趣旨の手紙とともに、小松本さんの実家に送付された。その後、小松本さんの自宅で保管されていたとのことだ。

ストーカー事案が殺人事件に発展するケースが相次いでいることから、法整備が進められている。2021年には改正ストーカー規制法が施行され、相手の承諾なくGPS機器を使用して位置情報を把握する行為などが規制の対象となった。

それでも重大事件は後を絶たない。24年12月に神奈川県川崎市の女性が行方不明になり、25年4月に元交際相手の自宅で遺体となって発見される事件が発生した。遺体はバッグに入れられ、燃やされた痕があったことなどから、社会に大きな衝撃を与えた。女性は何度もストーカー被害に遭っていることを警察に相談していたものの、警察の不適切な対応により最悪の事態となってしまった。

昨年12月30日にも改正ストーカー規制法が施行され、被害者の申告がなくても警察が職権で警告を出せるようになった。これまでは、加害者からの報復を恐れて申告をためらうケースが問題となっていたが、今後は迅速な対応が可能となる。果たして、法律の改正だけで事件を止められるだろうか。多くの国民が警察の対応に注目している。

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