早稲田大学のTOEIC不正受験で院生5人の入学取り消し これまで数百人規模が不正の可能性も
早稲田大学は9日、英語能力試験「TOEIC」にて不正受験があったとして5人の入学を取り消したと発表した。
同大は入学試験にTOEICが導入されており、TOEICの実施団体である一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会が規定する違反行為が確認され、スコアの無効化および受験資格の剝奪(はくだつ)が行われたという。同大の発表によると、入学取消処分は大学院入学予定の5人、合格取消処分は大学院受験者3人、不正行為認定されたのは学部入試3人、大学院入試41人の合計52人という大規模なもので、早稲田大学は「公平・公正な入学試験環境を維持するため、引き続き不正行為に対しては厳正に対処してまいります」と発表している。
TOEICの不正受験に関しては2020年以降、問題が浮き彫りとなっており23年5月以降に行われた試験では計803人が「替え玉受験」の疑いで試験結果が無効となったことが報告されている。これは“カンニング業者”とされる人物が、居住地で会場が決まる仕組みを悪用し、同じ会場になるように調整。解答役の受験者のマスクの裏に隠した小型マイクを使い同会場内にいる受験者に答えを共有していたという。
また、25年9月に判明した不正では上記とほぼ同じ手口を使い解答を共有。14人の受験者全員が975点という高スコアとなり主犯の男性が有印私文書偽造・同行使容疑で逮捕されている。
このように、TOEIC受験を狙った組織的な不正ビジネスは後を絶たず、今回の早稲田大学の一件も「氷山の一角」とされている。特に難関とされる大学院受験ではTOEICでのスコアが入試に重要になってくるため、このように不正を働いても高スコアを獲得したい受験者は後を絶たず、すでに手を染めている受験者は少なくとも数百人規模となっていると思われる。