ウクライナがロシアから領土奪還、スターリンクへのアクセス遮断で混乱か

ロシアのウクライナへの侵攻が始まってもうすぐ4年になろうとしている。ウクライナ各地が甚大な損失を被っているが、一方でロシア側も反撃を受けている。

AFPが17日に報じたところによると、ウクライナは11日から15日にかけてロシアから201平方キロメートルの領土を奪還したという。米戦争研究所(ISW)のデータに基づくAFPの分析で明らかになったもので、奪還地域は主にザポリージャ市から東へ約80キロの地域に集中しているとか。2023年6月、ウクライナ軍が南部(ザポリージャ州)や東部(ドネツク州)で大規模な反転攻勢を開始して以降、短期間で奪還した土地としては最大という。

こうした状況をもたらしたのは、ロシア軍のスターリンク(米宇宙企業スペースXの衛星通信網)へのアクセスが遮断されたことが大きいとみられている。

「ロシア軍は無人機の操作や司令部間の連携にスターリンクを使用してきました。本来、ロシア国内でスターリンクの端末販売は認められていなかったのですが、第三国から端末を密輸し、戦場で使用していたのです。電波妨害の影響を受けにくいスターリンクの使用により、映像を確認しながら無人機の操縦が可能になり、これがウクライナ軍を苦しめていました」とは軍事ライター。

「そこでウクライナのミハイロ・フェドロフ国防相はイーロン・マスク氏と交渉し、マスク氏率いるスペースXは、ウクライナ政府が承認した端末のみをこの地域で通信可能にする仕組みを導入ました。これによりロシア軍の無人機による攻撃作戦や指揮系統に大きな混乱が生じているといわれます」

17日、スイス・ジュネーブで和平計画をめぐるアメリカとロシア、ウクライナの高官による三者協議が行われ、領土問題などについて話し合われたという。協議は18日も継続される予定だが、ロシア軍のスターリンク遮断が多少なりとも協議に影響を与えているのか興味深いところだ。

おすすめ