自民党・鈴木貴子議員が「真相報道バンキシャ!」を謝罪に追い込む 「事実に基づいた取材と報道をお願い」と強調
日本テレビ系報道番組「真相報道バンキシャ!」が15日、公式X(旧Twitter)を更新。同日に放送した内容をめぐり、謝罪した。
番組では、8日に投開票された衆院選で初当選した自民党の新人議員について特集。放送終了後、自民党広報本部長の鈴木貴子衆院議員が自身のXを更新し、「日テレさん、バンキシャ!さん、お尋ねします」と問いかけ、「自民党の純粋比例で当選した新人議員に対する取材において、選挙期間中の写真に重ねて、『本来なら名前を売りたいであろうに、名前入りのタスキをかけていません』というナレーションがありました。その後に新人議員のインタビューであたかも“当選する意志がなかった”かのように誘導するような構成に違和感を感じました」と異議を唱えた。
その後、番組のXでは「真相報道バンキシャ!より 2月15日放送の『真相報道バンキシャ!』の中で、先の衆議院選挙の比例代表・北海道ブロックで当選した自民党の村木汀さんを取り上げた際、『選挙戦中の写真を見るとアピールしたいはずの名前が入ったタスキをつけていない』と指摘した上で、村木さんが『当選する可能性は低いと思っていました』などとコメントされていることを紹介しました。村木さんは比例代表単独候補ですので、名前の入ったタスキはしないのが通常の運用でした」と説明する文書を掲載。
そのうえで、「こちらの認識不足で、あたかも村木さんが『当選する可能性は低いと思っていたから名前の入っているタスキをしていなかった』との印象を与えるような紹介をしてしまいました。村木さんはじめ、関係の皆さまにおわびして訂正いたします。申し訳ございませんでした」と謝罪した。
番組側からの謝罪を受けた鈴木氏は再びXを更新。【ご報告】と題し、同番組の担当プロデューサーから連絡があったことを説明し、「結果は、“いわゆる純粋比例の候補者も名前入りタスキをかけるという認識”での構成だったとのこと。私からは、『事実に基づいた取材と報道をお願いします。』とお伝えさせて頂きました。現場からは以上です!」と報告し、そのうえで、「取材を受けたら編集権・裁量は全てメディアに委ねられます。だからこそ、事実関係に基づいた取材と構成を切にお願いします」と釘を刺した。
8日、投開票が行われた第51回衆院選では、自民党は単独で316議席(定数465)を獲得。衆院の3分の2を超える議席を確保する圧勝を収めた。SNSという戦場で運用を回し切ったことが勝敗の決め手となった。
特に、高市早苗首相(自民総裁)が出演するYouTubeの動画は大きな要因の1つとなった。動画の再生回数は1億回を超え、想定外の結果に自民党は異例のコメントを発表したほどである。さらに、自民党の選挙用広報誌は文字少なめで高市氏の写真をメーンとし、広報本部長を務める鈴木氏の戦略がばっちりハマった結果ともいえる。
鈴木氏は若くして国政の場に立ち、その原点には政治家一家で育った背景がある。そのなかでも大きな影響を与えたのが、父であり参院議員の鈴木宗男氏の存在だ。政治の荒波を乗り越えてきた父親の生き様は、鈴木氏の政治姿勢にもつながっている。大臣のイスに座る日も近いことだろう。