“台湾有事”発言で春節はピンチと思いきや「ありがたい」と歓迎モード 流れた先の韓国でも問題行動

中国で15日から春節(旧正月)に伴う大型連休が始まる。今年は23日までの9連休で過去最長となり日本のインバウンド業界にとっても繁忙となる。だが昨年11月、高市早苗首相による“台湾有事”発言を機に中国政府は「日本の治安悪化」を理由に自国民に対し、日本への渡航自粛を要請。先月26日にも改めて訪日自粛を呼びかけ、観光業界は悲鳴を上げている。

日本政府観光局(JNTO)は同月21日、昨年12月の訪日外国人客数で、中国人客が33万400人と前年同月比45.3%減少したと発表。減少は新型コロナウイルスの影響があった2022年1月以来、3年11カ月ぶりだという。

その一方で、同月28日配信のニュースサイト「デイリー新潮」(新潮社)では「ありがたいことに、自粛になってから、中国人の団体ツアーの姿はパタッと見かけなくなりました」と、声を弾ませる京都の花街、祇園町南側地区協議会の太田磯一幹事のインタビューを掲載。

「団体旅行客がめっきり減ったのはたしか」とした上で、「個人旅行の方は今も来てはると思いますが、彼らは悪さをしませんね。以前のような路上のタバコの吸い殻はなくなったし、白タクも減った。車道の真ん中で騒ぎながら写真を撮る人もいない。無許可で舞妓さんの写真を撮ろうと追いかける人もいなくなりました」と、安堵の胸をなでおろす。

続けて、「中国からの団体客は、もともとお金は落とさんと、迷惑を残していくだけだったんですよ。地元の人はみんな“ずっとこのままでいい”と言うてはります」と、どうやら歓迎モードとのことだ。

かたや、観光客でごった返す東京・浅草のとあるホテルの支配人によると、「これまで3割ほどが中国の方でしたが、現在は1割いくかいかないか。うちでは他国の方を増やすために、例えば1万円だった客室単価を8000円~9000円にしていますので、売り上げ自体は若干、下がりましたね。とはいえ、中国人が減って残念だなという気持ちは湧きません」と同サイトの取材に応じている。

その理由について、「なにしろチェックアウト後の室内が汚い」と指摘。話によれば、「カップ麺の汁が入ったままの容器が床に置きっぱなしになっていたり、買い物をした袋や箱が散乱したままだったり。備品もよく持っていかれます。シャンプーやメモ帳、靴ベラやコップぐらいならまだ安いものですが、ドライヤーがなくなることもしばしばでした。連絡がついたときにはすでに帰国していて、こちらは泣き寝入りでしたから」と、これまでの惨状を明かした。

先日、中国人観光客が北海道のゲストハウスで部屋をひどく荒らし、トイレや寝室にゴミが散乱した写真がSNS上に公開され、メディアでも大きく取り上げられた。ゲストハウス側は規定に基づき、中国人観光客に追加の清掃費を請求したが、要求を拒否されトラブルに発展したという。

この騒動に日本のSNS上では、「人としてクズ以下。所詮、三流社会で育ってきただけにある意味、日常の光景なのかも」「家畜レベル!中国ってこんな生活を送っているのね」「もうどこにも出ないで中国の中だけに留まっていて欲しい。あまりにも不潔で悲惨すぎる」といった批判の波が押し寄せた。一方で、中国では「我が国の恥だ」「さすがにこれは…」「低俗この上ない」としながらも、一部では「観光客の行動を国籍と結びつけて一般化すべきではない」との擁護の声も上がっていると伝えている。

日本旅行を断念した中国人らは、韓流ブームの後押しもあり隣国、韓国に急増しているようだ。昨年9月から、韓国政府は「中国人団体観光客の一時的ビザ免除施行計画」を実施しており、3人以上の中国人団体観光客は今年6月末まで、ビザなしで15日以内の観光が可能となっている。

だが、観光地での中国人観光客による「排便行為」が問題視され韓国もお手上げ状態のようだ。“太い来客”ではあるが、被る代償が過大では元も子もない。はたして、日本の観光業は中国人依存から脱却できるであろうか。

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