「名代 富士そば」の張り紙問題が再燃 運営元、謝罪もネットでは擁護の声が続出

東京都を中心に出店している立ち食いそばチェーン店「名代 富士そば」の張り紙問題について4日、ニュースサイト「ITmediaビジネス」が「富士そば『外国人観光客お断り』は悪なのか 立ち食いそば騒動が問いかけた現実」と題した記事を公開。この記事を受け、9日に配信されたニュースサイト「週刊女性PRIME」(主婦と生活社)が、運営元のダイタン商事株式会社への直撃を報じた。

昨年11月、店舗の入り口に「Notice」(お知らせ)と記した張り紙に、英語・中国語・韓国語で「旅行者の方は、ランチタイムの来店をご遠慮ください。当店は、この近辺で働く人たち・学ぶ人たちを優先します」と通告。張り紙は、黄色で四角く塗られた背景によって強調されていた。

おそらくだが、同社が指摘する“旅行者”とは増えている外国人観光客、いわゆるインバウンド客と思われる。

当時、店舗を運営するダイタングループの子会社「ダイタンミール」の責任者はニュースサイト「J-CASTニュース」の取材に対し、張り紙を出していたのは、東京・港区内の神谷町店だったと説明。

責任者によると、「お客様から、『外国の人も来ていて、利用しにくくなった』との意見が8月14日にあり、店独自の判断で、その後から張ったと聞いています」と、日本人客からのクレーム対応策と主張し、「昼間のランチタイムにお客様が集中する店だったようです。お客様に対して失礼になると考え、外すように指示しました。私どもの管理不足もあって、このようなことになってしまいました」と張り紙の経緯を語った。

しかし、会社からの指示を受けた同店舗では、即座に張り紙を外したが、ネット上に拡散された張り紙への批判は賛同の声より大きなものだった。

それから2カ月がたち、冒頭の「ITmediaビジネス」が騒動を再び話題に振り、同誌が同店舗を運営するダイタン商事株式会社を問い合わせたといった流れだ。取材に応じた同社は、「神谷町店はランチタイムにお客様が集中する店舗ですが、昨年8月にお客様から“外国の人も来ていて、利用しにくくなった”との意見があり、店独自の判断でそのような張り紙を掲示したものです」と説明。そのうえで、「お客様に対して失礼な張り紙であり、本部の管理不足を含め改めてお詫びいたします」と、「謝罪の意を表明した」と伝えた。

ネット上では「お客様とはいえ、営業妨害に値する行為ならやむを得ない対策である」「外国人のせいで日本人の客が減るくらいなら最善の行為」「ここは日本!なぜ外国人のマナーに日本人が合わせなきゃいけないの!!私たちが海外でマナー違反したら即座につるし上げるでしょ」といった一定の理解や擁護の意見も数多く見受けられ、騒動当初とは打って変わった傾向が見られた。

対して「ITmediaビジネス」では、温泉でのマナーやNG行為があるように、“立ち食いそば”もひとつの“文化”と捉えている。そのうえで、利用の仕方についてルールを共有する余地があるのではないか、と問題提起がなされ、この問いかけに賛同するコメントが多く見られた。

先月10日、内外タイムスでも外国人をめぐった“二重価格”について取り上げているが、外国人が日本の常識をはるかに覆し、対応策としてはやむを得ないともいえる。“太い来客”ではあるが、日本のおきてには従ってもらいたいものではある。

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