自民公式チャンネル再生回数が1億5000万回を超え 参政・神谷宗幣代表が“異常な伸び”を指摘
衆院選公示前、自民党のYouTube公式チャンネルに、高市早苗首相(自民総裁)が出演する動画が掲載され、今月8日時点で再生回数が1億5000万回を超えた。自民党は、動画再生回数が1億回を超えたことについて「党としても想定外であり、大変驚いている」などと見解を記したコメントを発表した。
動画は、高市首相が「未来は自らの手で切り開くもの。自民党はその先頭に立ちます。逃げません。ぶれません。決断します」などと力強く訴え、視聴者に深い印象を与える内容だ。
今回の選挙戦では各党がSNSを駆使し、2026年1月以降、各党のYouTubeチャンネルに投稿された動画で、再生回数が最も多いものを比較すると、1000万回を超えているのは参政と保守の2党だけだった。そのうえ、10万回に満たない党も見られ、自民の1億回超えは異例の再生回数と評価された。
理由について、8日の紙面「毎日新聞」(毎日新聞社)では、「自民が有料広告として掲載したことから再生回数が増えた」と示唆。SNSでのコメントを掲載し、「批判も出ていた」と報じた。
自民は、「広告としての動画視聴に加え、多くの方に興味を持って視聴いただいたため、YouTubeの『おすすめ』等に表示されやすい状況にあったのではないかと考えております」と説明。引き続き法令順守を徹底しつつ、「政策や理念を分かりやすく伝える」と強調した。
だが、この快挙に苦言を呈したのが参政党の神谷宗幣代表だ。神谷氏は2日、自身のX(旧Twitter)を更新し、自民党の衆院選PR動画の再生回数の“異常な伸び”について言及したのだ。
同時期に公開された他党の動画再生数が数百万回台であるのに対し、自民の1本だけが桁外れに突出する件に触れ、自民党の潤沢な広告予算によるものだと推察する投稿を引用した。そして、「これはやり過ぎ」と、涙を流して笑う絵文字を添えて嫌味を交えた。
神谷氏の指摘にSNS上では、「自民党の、自民党による、自民党の為の政治になってしまっているのが虚しい。組織的な演出・ヤラセが疑問に残る」「SNS時代において発信力が重要なのは理解できるが、再生数が『支持の大きさ』ではなく『投下された広告費の大きさ』で決まってしまうなら、それは民主主義と言えるのだろうか」「不公平な選挙戦。政治と金の問題に決着をつけてほしい。資金力のある政党が有利にならないよう、何らかの規制は絶対に必要である」などの多様な意見が寄せられた。
また、一部の野党からは「いくら使って広告宣伝をしたのか」と指摘する声も上がっており、自民党はTBSの取材に対して「他党と同様、適切な広告出稿を実施しております」と回答したとしている。
さらに、6日配信のニュースサイト「JBpress」においては、「高市動画『1億回再生』のカラクリ、YOASOBI超えの裏に巨額広告費?アゲにもサゲにもフェイクまん延の総選挙」と銘打ち、「もともと高市氏には、宣伝費に関する疑惑がありました」と核心を突く。
記事では疑惑が浮上したのが、「『クラウドワークス』という仕事仲介大手のウェブサイトで公開された仕事・求人募集の情報」と伝え、2024年の12月頃に「『高市早苗さんなど、著名人や時事ニュースの解説動画』や『日本称賛系』『中国批判系』といった内容の動画作成依頼がクラウドワークス上に掲載され、話題になっていた」などとタブーな話に触れている。
とはいいつつも、結果は自民単独316議席で歴史的な勝利を収めた。日本の未来をわれわれ国民は政治家に託すしかない。昔から“政治とカネ”の問題は尽きないが、国民に支持された以上、結果を残してほしい限りである。
1億5000万回再生された、自民党の公式YouTubeチャンネルより