「自民党に投票した人は20.3%」は本当か 野党に「投票した人」を計算
8日に投開票が行われた第51回衆議院選挙で、自民党が316議席を獲得し、単独で3分の2を確保した。
ひとつの政党が単独での3分の2超を獲得するのは戦後初となり、各メディアは「自民党の圧勝」と報じている。
一方、X(旧Twitter)では、「自民党に投票した人 20.3%(2102万人)」「自民党に投票していない人 79.7%(8249万人)」という画像が「私は8割だ」というハッシュタグとともに出回る事態に。Xからは「ホントならなんで自民党の圧勝になるんだ?」「現行の選挙制度がおかしい」「民意とは?」といった声が上がっている。
実はこの数字は比例代表得票数と有権者総数を比較したもの。自民党の比例代表得票数が約2102万〜2103万票であることから、有権者総数約1億350万人と比べたときに約20.3%になる。
では、同じ条件で野党の得票数を比較するとどうなるのだろうか。
例えば中道改革連合の場合、比例得票数は1044万票となるため、「投票した人」は10.1%になる。国民民主党は557万票で5.4%、共産党は252万票で2.4%、れいわ新選組は167万票で1.6%、社民党は73万票で0.7%となる。
一方、小選挙区の得票を含めた全体の視点で計算してみると、少し見方が変わる。なお、小選挙区と比例代表は別票で単純計算ができないため、比例代表得票を基盤に小選挙区得票を加味した調整値を計算した。
すると、「自民党に投票した人」は約43%~46%、「自民党に投票していない人」は約54%〜57%となる。
一方、中道改革連合に「投票した人」は約17%〜21%、国民民主党は約9%〜11%、共産党は約4%〜6%、れいわ新選組は約3%〜5%、社民党は約1%〜2%であることが推定される。
今回の投票率は56.26%で、前回と比べて2.41ポイント上昇している。今後、より投票率が上がる施策が求められるのかもしれない。