“AI面接官”増える 採用を決めるのは“人”

企業の業務効率化のためにAI活用は今や、会計・経理から製造ラインまで幅広い業務に及んでいる。そして、採用面接をAIに任せるサービスまで登場した。テレビ東京系「ワールドビジネスサテライト」が“AI面接官”の実力を紹介した。

同サービス、取材した番組スタッフが実際に受けてみた。「仕事を選ぶうえで一番大切にしていることは何か」という質問に対し、スタッフは「給料の金額とやりがいを持って仕事に取り組めるかどうかを大切にしている」と答える。

面接時間は約30分、総合得点10点満点で、このスタッフの結果は3点とかなり辛口だった。AIは面接結果のレポートを作成し、企業はこのレポートをもとに面接の合否を判定する。ちなみに、番組スタッフのレポートには「強みを『人見知りをしない』と言っていますが、それを裏付けるエピソードがビジネスの成果を判断するには乏しいです」とあった。人間の面接官への対応以上に、詳細で具体的な返答が必要だとうかがわせる。

現在、約50社が導入しているといい、AI面接官のメリットについて、このサービスを展開するレバレジーズHRテック事業部の担当者はこう説明する。

「面接官が複数いると、どうしても評価のばらつきが起こる。人間のバイアスや相性が入ってくることもある。AIはそのあたりを完全に均質化して評価できる」

面接にAIを導入するメリットとしては、深夜や祝日でもAI面接官が対応するため日程調整が不要で、応募者側の利便性向上が挙げられる。時間帯や場所に左右されず面接を受けられる仕組みは、応募機会の拡大につながるだろう。日常的に大量のアルバイトを雇っている企業にとってAI面接サービスは、貴重な戦力になるのはまちがいない。

業務効率アップを狙ったAI関連サービス、今後はどのように活用されていくのか。企業のDX総合展を運営する会社の担当者は「AIは責任が持てなかったり当事者にはなれなかったり、心に寄り添うことはできない。最後は人なので、いかに人を大事にして成長させられるかにかかっている」と語る。

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