マトリ捜査の米倉涼子薬物疑惑が不起訴に 半同棲恋人の海外逃亡が最大の痛手
東京地検は1月30日、麻薬取締法違反などの容疑で書類送検された俳優の米倉涼子を不起訴にしたと発表した。捜査に当たった関東信越厚生局麻薬取締部、通称「マトリ」は米倉を書類送検していたが、アルゼンチン男性を取り逃し、結果として失敗に終わってしまった形だ。今回なぜ、起訴まで持っていけなかったのだろうか。
マトリは厚生労働省に所属する専門職で、覚醒剤や麻薬などの薬物事件を専門に捜査を行っている。人数は他の地方局を含め約300人と少数精鋭の組織だ。
昨年、マトリは米倉の自宅に家宅捜索を行い、違法薬物を押収。米倉の恋人で同居相手のアルゼンチン人ダンサーは家宅捜索後、海外に渡航したまま帰国することはなかった。同年10月11日に文春オンライン(文藝春秋)が、米倉について「麻薬取締法違反容疑でマトリが本格捜査へ」とのタイトルで報じて明るみになり、マトリの動向に注目が集まっていた。
「今回はアルゼンチン男性を逃してしまったことが最大の失敗でしょう。警察だったら別件で身柄を確保できていたが、マトリはそれができない。マトリは警察と比べて人数が少なく、捜査に関して弱いというところが露呈した。さらにメディアに漏れてしまい、ガサ入れの内容まで大きく報じられてしまったのも痛手だった」と業界関係者は話す。
警察であれば、証拠隠滅や逃亡を防ぐため、アルゼンチン男性の身柄確保を最優先する動きが想定される。今回のケースだと逮捕した上で取り調べで押収した違法薬物をもとに供述させるという流れが、確実に“星を挙げる”ための常道だろう。
一方、マトリは薬物事件のプロフェッショナルではあるが、警察ほどの捜査能力を有してはいない。情報提供をもとに十分に証拠を固めてから動くため、スピードでも警察より劣ってしまう。そのため、マトリの動向を察した容疑者は逃げてしまうこともあるという。
不起訴となったことで法的には“シロ”となった米倉だが、今後の活動はどうなるのか。過去の例を見ると、2019年に麻薬取締法違反で逮捕されたピエール瀧や、同年に同じく麻薬取締法違反で逮捕された沢尻エリカはすでに復帰している。2人が執行猶予つきの有罪判決を受けたのに対し、米倉は起訴すらされていない。
ある週刊誌の記者は「“右にならえ”の業界なので、どこかがやれば復帰もあり得るのでは。ただイメージ重視のCMは難しいでしょうね」と語る。
1月31日には「私に対する捜査は結論が出たものと認識しております」と公式サイトで決着がついたことを強調した米倉。今月13日に主演映画「エンジェルフライト THE MOVIE」の配信が控え、10日には舞台あいさつが行われる予定だが、果たして米倉は姿を現すのか。