バレンタインチョコ1粒平均436円で過去最高値 深刻なカカオ不足で代替商品が広がりを見せる
14日に向けたバレンタイン商戦が過熱している。そんな中、目立つのがチョコレートの値上がりだ。
帝国データバンクによると、全国の大手百貨店やショッピングモール、ホテルなどが販売する累計155ブランドのバレンタイン向けチョコレートを調査した結果、2026年におけるチョコ1粒当たりの平均価格は436円(税込、1月30日時点)。前年から4.3%の上昇で、調査開始以降の最高値を更新したという。
値上がりの大きな要因は「カカオショック」だ。2024年からチョコレートの原料カカオの価格が高騰。2022年は1トンあたり2467ドルだったのが2024年には1万709ドルまで値上がり、過去最高値を更新。2025年は5821ドルまで下がったが、それでも3年前の2倍となっている。
「最大の原因は世界で最もカカオ豆を生産しているコートジボワールとガーナが異常気象により生産量が落ちたこと。さらに弱っていた木にウイルスが蔓延(まんえん)した。今後、枯れた木を伐採して、新たに苗を植えて農園を再生させるのに最低3~4年はかかる。特に日本のカカオ輸入の約8割がコートジボワールとガーナからなので影響が大きい」(情報誌ライター)
そんな状況が現在、バレンタイン商戦を直撃しているわけだが、そこで見られるのは“脱チョコ”の傾向だ。
「百貨店などでは焼き菓子やグミ、マシュマロなどチョコ以外の商品を拡充しています。また、大阪の不二製油はカカオ不使用の代替チョコレートを開発し、売り上げは右肩上がりに上昇しているとか。エンドウ豆などを使い、ミルクチョコのような味わいと香りを再現するなど、すでにこれを使用したスイーツが有名百貨店で売られています」(同上)
海外からの輸入原料が原因だが、物価上昇の波はこんなところにも来ている。これからのバレンタインはチョコ以外の贈り物が増えていくかもしれない。