モーリー・ロバートソンと映画監督・長谷川和彦、2人に共通する「喪主」の存在
2月1日は各業界で著名人の訃報が相次いだ。タレント界ではアメリカ出身のモーリー・ロバートソン氏が、文壇界では落合信彦氏が、映画界では『太陽を盗んだ男』などの作品で知られる映画監督・長谷川和彦氏の訃報が伝えられた。
このうち、ロバートソン氏と長谷川氏に関しては、ある共通点が話題となった。それは「事実婚に当たるパートナーが芸能人であること」「喪主がパートナーだったこと」の2点である。
ロバートソン氏は女優の池田有希子と、長谷川氏は女優で著作家の室井滋と、それぞれ長年にわたり籍を入れない夫婦生活を続けてきた。報道によると、彼女たちはパートナーとして相手の最期を看取り、葬儀では喪主を務めたという。
令和の時代において、婚姻届を提出せずに夫婦としての関係を築く事実婚は珍しくない。しかし、「喪主を務める」となると、さまざまな制約が存在する。
喪主となる人物は、原則として戸籍に明記されている親族が第一候補となる。ただし、パートナーに当たる人物が故人の強い遺志を受け、かつ故人の親族と良好な関係を築いていた場合に限り、遺族の許可を得て喪主となることが可能である。
もちろん、火葬や墓の手配など、遺族でなければ行えない手続きも存在する。しかし、関係者から十分な了解を得たうえで遺族と協力関係を築くことで、事実婚のパートナーが喪主を務めることは可能だ。
現在の日本では事実婚は一定の認知を得ているものの、制度面ではまだ十分に整備されていない。今回の著名人による「パートナーが喪主を務めるケース」は、時代の変化を象徴する出来事と言えるかもしれない。