衆院選と同年開催の冬季五輪は日本人選手が活躍、ミラノ・コルティナ大会も期待高まる
衆院選が始まり世間の関心を集める一方で、ミラノ・コルティナ冬季五輪の開幕も刻一刻と迫っている。開会式は2月6日に行われるが、カーリングなど一部競技は4日からスタート。閉会式が行われる22日まで、8競技116種目が実施される予定だ。
衆院選は今回が51回目。冬季五輪は今回が25回目。衆議院議員の任期は4年、五輪開催も4年おきだが、前回から約1年3カ月ぶりとなった今回のように解散総選挙の場合もあるため、過去の開催年はそれほど一致していない。
調べてみると、衆院選と冬季五輪が同じ年に行われたのは今回で11回目。過去を振り返ると、日本人選手の活躍も少なくない。
初めて同じ年に行われたのは1924年。第1回シャモニー・モンブラン冬季五輪がフランスで開催されたが日本人選手の出場はなく、日本では5月に清浦奎吾内閣の解散総選挙が行われた。
クロスカントリースキーの永田実ら日本人選手が冬季五輪に初出場したのが1928年のサン・モリッツ(スイス)大会。同じ2月に田中義一内閣が解散し、初めて満25歳以上の男子による普通選挙として実施された。
日本人選手が初めて冬季五輪で入賞を果たしたのは1936年のガルミッシュ・パルテンキルヘン(ドイツ)大会。スピードスケート男子500mの石原省三が4位に入ったのと同じ2月、岡田啓介内閣の解散総選挙が行われた。
そして、日本の五輪史上忘れてはならない1972年札幌五輪。スキージャンプ70m級の「日の丸飛行隊」笠谷幸生、金野昭次、青地清二が金、銀、銅メダルを独占した。同年11月には日中国交正常化に合意したばかりの田中角栄内閣が解散した。
1980年にはレークプラシッド(アメリカ)大会でスキージャンプ70m級の八木弘和が銀メダル。6月に大平正芳内閣の解散総選挙が行われた。
その後しばらくは同年に行われることがなかったが、2014年のソチ(ロシア)大会では日本人選手が大活躍。フィギュアスケートの羽生結弦が金メダルに輝いたほか、スキージャンプの葛西紀明、スキー・ノルディック複合の渡部暁斗、スノーボードの平野歩夢と竹内智香が銀メダルなど金1、銀4、銅3のメダルを獲得した。同年12月には安倍晋三内閣の解散総選挙が実施された。
そして今年。高市早苗内閣の解散によってスタートした衆院選の最中に冬の祭典が開幕する。スキージャンプの小林陵侑、スピードスケートの高木美帆、スノーボードの平野歩夢、フィギュアスケートの鍵山優真、坂本花織らメダル候補が多く、金メダル8個を予想するメディアもある。
衆院選の後は、アスリートの夢舞台へ注目は移る。今年の2月は慌ただしい日が続きそうだ。
【同一年に行われた衆院選と冬季五輪】
1924年 清浦奎吾内閣 シャモニー・モンブラン(フランス)大会
1928年 田中義一内閣 サン・モリッツ(スイス)大会
1932年 犬養毅内閣 レークプラシッド(アメリカ)大会
1936年 岡田啓介内閣 ガルミッシュ・パルテンキルヘン(ドイツ)大会
1952年 吉田茂内閣 オスロ(ノルウェー)大会
1960年 池田勇人内閣 スコーバレー(アメリカ)大会
1972年 田中角栄内閣 札幌大会
1976年 三木武夫内閣 インスブルック(オーストリア)大会
1980年 大平正芳内閣 レークプラシッド(アメリカ)大会
2014年 安倍晋三内閣 ソチ(ロシア)大会
2026年 高市早苗内閣 ミラノ・コルティナ(イタリア)大会
文/請川公一 内外タイムス編集部