NHK朝の連続ドラマ小説の映画化は成功しない傾向か 劇場版「虎に翼」に暗雲が

2024年度前期に放送されたNHKの連続ドラマ小説「虎に翼」が劇場映画化されることが28日に発表された。

劇場版の内容は、完全オリジナルストーリーとなる予定で、主人公の寅子(ともこ、演:伊藤沙莉)が最後の事件に挑むという内容になるという。2027年公開を予定している。

NHK連続ドラマ小説の映画化は1999年度前期の「すずらん」以来、27年ぶりである。その一方、「虎に翼」の映画化には不安の声もあるという。過去には1972年度の「藍より青く」など数例にとどまり、しかも「藍より青く」「すずらん」「虎に翼」の3作はそれぞれほぼ27年周期という点も共通しており、それは「朝ドラの映画化は定着しなかった」ということを暗に証明している。

なお、「すずらん」は最高視聴率が30.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録した一方、2000年公開の劇場版「すずらん 〜少女萌の物語〜」は興行収入が2億円とかなり厳しい結果に終わっている。

劇場版「すずらん」がヒットに恵まれなかったのは出演者やスタッフの変更、ブームが落ち着いた後での公開など、さまざまな要因が考えられるが、広告、広報に積極的な民放ドラマとは違い、よほど戦略的でない限り、劇場版商法は厳しいと思われる。

特に「虎に翼」は放送終了から既に2年近くが経過しており、劇場版ヒットのためには今年3月に放送予定の虎に翼スピンオフ(山田轟法律事務所)以外にも仕掛けが必要かもしれない。

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