eスポーツ世界大会の賞金総額は100億円 日本政府もインディーゲーム制作者を支援、500万円支給
昨年、映画「8番出口」は興行収入50億円超えの大ヒット。映画「マインクラフト」は世界で1300億円の興行収入を叩き出した。二つに共通するのは、たった1人で作ったインディーゲームがもとになっているということ。ゲーム業界で一獲千金を狙えるインディーゲームに熱い注目が集まっている。17日放送のNHK「所さん!事件ですよ」がゲームの最新事情を取材した。
講談社ではインディーゲーム専門の部署を開設。有望なアイデアを持ち込んだ人に、年間最大1000万円を支給し、ゲームの完成・発売までをサポートしている。
これまで世界的にヒットしたゲームといえば、数百億円の開発費をかけ、数百人のスタッフが制作にあたるものも珍しくなかった。ところがゲームエンジンが普及し、誰でも手軽にゲーム制作ができるようになった。講談社に話を持ち込む人は一般的なサラリーマンも多い。会社の副業制度を利用して週休3日でゲーム作りしている人もいる。
講談社はこれまで30作品に約3億円を投資。その中には7億円を超えるヒットを出した人もいる。その人は大学時代に独学で作ったゲームが当たり3000万円を手にして以来、フリーランスのゲームクリエーターとしてインディーゲームを作り続けているとのことだ。
実は、政府もゲームをアニメや漫画に続くコンテンツビジネスの核に位置づけている。経済産業省はクリエーター支援プロジェクト「創風」をスタートした。インディーゲーム制作チームに、制作資金として1チーム最大500万円を支給。さらに、プロのクリエーターが1年間、制作や販売へのサポートをしていく。一昨年は9チーム、昨年は20チームが選ばれた。
コンテンツ産業の海外での売り上げ(2023年)を見ると、ゲームは3兆6000億円で全体の62%を占める。出版・映画・テレビは5000億円でわずか9%に過ぎず、絶好調のアニメでも1兆7000億円で29%だ。ゲームの経済効果の大きさがわかる。
ゲームの世界市場は年々広がり、eスポーツの賞金はうなぎのぼり。昨年、サウジアラビアで開催された世界大会の賞金総額は100億円だ。
そんな中、秋田のIT企業は平均年齢69歳のシニアだけのeスポーツチームを作った。スポンサー9社がつき、専属の監督もいる“実業団チーム”だ。シニアの世界大会での優勝を目指しているという。
立命館大学ゲーム研究センター長の渡辺修司氏は「サウジアラビアの国家的な支援はすごい。世界の中で日本のゲームへの支援は遅れている」と話す。