主要政党の価値基準、制作ミスで「手ごわい」が「こわい」に 苦しい釈明により炎上止まず

大阪のMBSテレビ「よんチャンTV」(月曜~金曜15:40)の22日の偏向報道により、視聴者らから批判が殺到した。2日連続で謝罪するという異例の事態となった。

22日放送の同番組では、衆議院解散に向けた特集を組み、主要政党の価値基準について「優しくて穏やかな日本 中道改革連合・国民民主・共産・れいわ」、「強くてこわい日本 自民・維新・参政」とフリップで区分。これはジャーナリスト・武田一顕氏に事前に取材して作成したもので、武田氏本人は出演していなかったが、進行役の前田春香アナウンサーは「我々が求める日本は“優しくて穏やかな日本”なのか、強くて周りから“こわい”と思われるような日本を目指しているのか、ここが一つの判断軸になってくるということです」と解説した。

直後から、この場面はネット上に拡散し、「偏向報道だろ?」と大炎上。番組最後にはメーンパーソナリティーの河田直也アナウンサーが「自民・維新・参政党について誤解を招くような表現がありました。お詫びいたします」と謝罪した。

しかし、SNSでの批判の声は止まず、翌23日の番組冒頭でも再び謝罪。河田アナは「武田さんが意図するものとちょっと違った。正しくは“強くて手ごわい日本”だった」と制作側のミスにより「こわい」が、「手ごわい」になってしまったと釈明。

この日、出演していた武田氏も「このこわいという言葉は国民にとって脅威になるという意味ではありません。周辺諸国、とりわけ軍備を拡大している中国やロシア、北朝鮮などから見て、手ごわく、簡単にはあなどれない日本を指向しているという意味で用いた表現でした」と説明した。

ところが2度目の謝罪にも批判が殺到し、炎上は鎮火しなかった。というのも、22日放送では、問題のフリップを出す場面より前に、前田アナが武田氏にZOOMで取材している様子が映され、その中で武田氏はこうコメントしていたのだ。

「私は(各党の)公約が出てきたことによって、強くてこわい日本社会をつくるか、もしくは優しくて穏やかな日本社会をつくるか、という色分けをするとだいたい公約の違いが見えてくることがわかってきました」

このコメントで武田氏は明確に「こわい」と話している。さらに「日本社会」という表現は国内に向けてのもので、外交・安全保障とは違う。そのため23日の同番組の謝罪に対し、“苦しい言い訳”、“ウソの謝罪”などの批判がネット上に集まった。

今回の件は確かに偏向報道と言われても仕方ない気もするが、このところ“オールドメディア”と揶揄(やゆ)されがちなテレビ。今後、信頼を取り戻していけるのだろうか。

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