“別居婚”の壇蜜、夫・清野とおるがノンフィクションで描く夫婦生活が「マンガ大賞」にノミネート
書店員を中心とした各界の漫画好き選考員が「今、この瞬間一番おもしろいマンガ」を選ぶ「マンガ大賞2026」の一次選考結果が20日、発表された。漫画雑誌「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載中の「魔男のイチ」のほか11作品がノミネートされるなか、タレント・壇蜜と漫画家・清野とおるの夫婦関係を清野自らが描いたノンフィクション作品「壇蜜」が選出された。
講談社の青少年漫画誌「モーニング」で連載中の同作は、壇蜜と清野の2人がなぜ「夫婦」をやっているのか……」をテーマに、日本中を震撼させたカップルの真実を「本人」が描いた「壇蜜」という存在への“潜入取材記録”と釘打つ。2019年の結婚劇からさかのぼること2年、出会い、交際開始から夫婦の日常生活のスリリングを正面から描いている。
「マンガ大賞」は2008年に創設されたマンガ賞で、直接漫画に携わる関係者が審査に関与しないのが特徴。大賞に選ばれた作品は注目を集めて売り上げが一気に伸び、アニメ化や映画化などのメディア展開につながるともいわれている。今回は2025年内に新刊が出版され、通巻8巻以内の作品(過去の大賞は除く)が対象とされた。
結婚発表時に“前向きな別居婚”で話題を呼んだ夫妻。一方で、壇蜜は2023年に心身の不調で体調を崩し、二度の療養期間を経て入院していたことを公表している。昨年6月に放送されたテレビ朝日系トーク番組「徹子の部屋」に壇蜜が出演した際には、自身の病を支えてくれた夫について語った。
2人の出会いは、2017年3月に放送されたTBS系バラエティー番組「櫻井・有吉THE夜会」での共演がきっかけのようだ。番組では、清野が壇蜜の「気になる人」として紹介され、清野の住む東京・赤羽でデート企画が行われた。
この出会いがきっかけとなり2人はひそかに交際スタート。2019年11月22日に結婚を発表した。当時、壇蜜は清野との結婚の決め手として「私への先入観のなさ」を挙げ、清野の人柄に引かれたことが大きな要因だったと語っている。また、清野のプロポーズの言葉は「現状維持のために一緒にいよう」と明かし、壇蜜はこの言葉に2人の関係を大切にしながら、今の状態を維持したいという思いが込められていると感じたようだ。
一方の清野は、自身のⅩ(旧Twitter)で壇蜜との結婚について、「こんなマイナーカルト漫画家と、壇蜜さんが北区役所で『入籍』とか意味がわからないですよね…。僕もまったく意味がわかりません。3年くらい前に結婚は完全に諦めたので『ラッキー』でした」と喜びをあらわにした。
そんな甘い生活からおよそ3年がたち、壇蜜は闘病生活を余儀なくされる。壇蜜は「徹子の部屋」で、最愛の祖母と同時期に愛猫を失った悲しみの深さに心が耐えられなくなり、頭痛、腹痛といった体調不良に見舞われるようになったと明かした。そして、迷惑をかけたくないという思いから、清野に離婚を切り出したこともあったと告白。
離婚の意思を伝えられた清野は、「すごくビックリというか、動揺を隠してはいたと思うんです。でも『支えていたいという気持ちはそういうことを言われても変わらないよ』」と伝えたという。また、「『君が言うんじゃ仕方ないね』という流れにならなかったことが、今の私を作っている要素かな」と離婚をのまなかった夫の意思に感謝した。
壇蜜は「2人で頑張っていけたらいいなって。その周りに私の身内がいてくれたら、マネジャーがいてくれたら、変わらない日々に戻そうという気持ちが起きるなと思いました」と心境の変化を語っていた。
さまざまな夫婦のカタチがあるなかで、“別居婚”は賛否が沸き起こる。だが、夫妻の奇妙な生活は“ホンモノ”であることを冒頭の作品が証明した形となった。はたして、大賞に選出されるのは一体、どの作品なのか。結果と夫妻の行く末が気になるばかりである。