中村鶴松、逮捕 不祥事が相次ぐ歌舞伎界では不倫、隠し子、自殺ほう助罪も

歌舞伎役者の中村鶴松容疑者が19日、東京・台東区の飲食店でドアを蹴り壊したとして建造物損壊容疑で警視庁に逮捕されたと複数のメディアが報じた。同日夜、拘留されていた蔵前署から釈放され、フラッシュを浴びながら頭を下げた。

逮捕容疑は18日未明、飲食店の出入り口のドアを蹴り壊した疑い。同店のトイレを無断使用して店員から注意され、暴れたとしている。調べに対し、鶴松容疑者は当時、酒に酔っていたといい「覚えていない」と容疑を否認しているという。

現在、鶴松容疑者は東京・浅草公会堂で上演中の「新春浅草歌舞伎」に出演中。18日は公演を休演することが同日、発表されていたが、理由は明かされていなかった。

鶴松は一般家庭から梨園に入った叩き上げ。2000年の歌舞伎座公演で本名「清水大希」で子役として初出演し、2005年5月に故・中村勘三郎さんの部屋子となり「二代目中村鶴松」として初舞台、部屋子披露をした。その一方で、厳しい稽古の傍ら、勉学にも勤しみ、一般受験で早稲田大学文学部に入学している。

逮捕を受け、ネット上では「また歌舞伎俳優か。ほんとろくなのいないね」「二月に初代中村舞鶴を襲名予定だったらしいよ。こんな大事な時期にやらかすと最悪じゃない?」「歌舞伎って闇深いよね」といった厳しい声が後を絶たない。

ネット上でも指摘のある通り、歌舞伎界の不祥事は鶴松の逮捕だけではない。

鶴松の“父”で師匠にあたる勘三郎さんは不倫で世間を騒がせてきた。かつて、芸能の世界では男性が不倫や浮気を繰り返すことを「芸の肥やし」ともいわれ、妻は夫の女遊びを許容するといった風潮があった。とくに、歌舞伎の間では言わずと知れており、不倫や“隠し子”は勘三郎さんだけではない。

“隠し子”騒動で世間を驚愕させたのは、歌舞伎俳優・市川染五郎である。発覚したのは1997年、写真週刊誌によるスクープだった。当時の写真週刊誌によると、染五郎が18歳の時に交際していた6歳年上の元女優がお相手だといい、相手の女性と自転車に乗せた小さな女の子の写真が掲載されたことで明るみになった。

これを受けて染五郎は記者会見を開き、「子どもがいることは事実。6年前に誕生した私の子どもです」と、“隠し子”がいることを認めた。子どもの年齢から、染五郎が18歳の大学1年生時の子どもということになる。そして、「真剣に付き合っていたので認知した」したとも言及した。

また、“隠し子”といえば、女優・藤原紀香の夫で歌舞伎俳優・片岡愛之助の騒動も思い起こされる。愛之助には2011年に“隠し子”と報じられた一人息子がいる。愛之助は当時、記者会見で「認知していない」と答えていた。

息子は、愛之助と大阪・北新地のラウンジで働いていた女性との間に、2000年に誕生した子どもである。当時、愛之助は息子の存在を公表せず、2011年に“隠し子”の存在をスッパ抜かれた。会見では、「女性とは入籍しておらず、子どもの認知もしていない」と語り、「(認知は)子どもが大きくなったときに、本人の意見を聞いて決める」と記者の質問に応じていた。

そして2023年5月、歌舞伎界に激震が走った。歌舞伎俳優・市川猿之助は東京・目黒区の自宅で、多量の睡眠薬をすり潰して水に溶かし、父親の段四郎さんと母親の延子さんに飲ませ、自殺を手助けしたとし逮捕された。

事件のきっかけは、猿之助が歌舞伎一門の関係者にパワハラやセクハラをしたとする記事が週刊誌に載るのを知ったことだと説明。この報道に猿之助は自決の決意を両親に伝えたところ、延子さんが「私らも一緒に行く」と言い、段四郎さんも同意したという。猿之助は両親に睡眠薬を飲ませた後、自殺を図ったが、命に別条はなかった。

歌舞伎界の不祥事はまだまだ湧いてくる。特殊な世界であることは理解できるが、自身の置かれている立場を今一度、肝に銘じるべきであろう。

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