1位は超小型衛星を設計する会社 時代を映す起業家の顔「日本の起業家ランキング2026」

日本国内の新設法人数は15万3789社で過去最多を更新し続けている(帝国データバンク調べ、2024年最新)。その背景にはシニア層(50~60代以上)の起業が大きな存在感を示している。13日放送のテレビ東京系「ワールドビジネスサテライト」はForbes JAPANが選んだ「日本の起業家ランキング2026」を紹介した。

起業時の代表者平均年齢は48.4歳で、過去20年で約3歳上昇している。新規開業者のうち50歳以上が2~3割を占め、特に定年退職後の60代による起業が拡大している。ただ、起業する業種は時代とともに大きく変わり、起業家は“時代の顔”ともいえる。

このランキングは評価委員10人が選考したもので、各社が活躍するフィールドは広域にわたり、革新的な技術で社会課題を解決するディープテックの起業家も複数ランクインしている。

1位に輝いたのは、重さ10~30kg超小型衛星の企画・設計から量産化、運用までの包括的なソリューションを提供するアークエッジ・スペースの福代孝良CEO(50歳)。1機あたり数千万~数億円で、大型衛星の約100分の1だという。

福代氏は政府の宇宙戦略に携わったこともあり、18年に42歳で起業した。これまで17機の衛星を開発・運用してきた。衛星は不審船探知や通信の不安定な場所解消に利用されている。業界は“イーロン・マスク一強”で、スターリンクの通信に頼らざるを得ない状態になっており、「第2第3の会社が出てきて初めて本当に宇宙産業の市場ができる」(福代氏)という。

2位は、ウェルネス/運動施設向けのSaaSを手がける「hacomono」の蓮田健一CEO(49歳)。導入店舗は1万店を超え、フィットネスでは約6割のシェアをもつ。3位は、民泊運営で国内大手「matsuri technologies」の吉田圭汰CEO(33歳)。運営する民泊施設は3000件を超え、2025年2月期の運営売上高は過去2年間で約5倍となる75億円に伸びた。今期は100億円の大台に乗る勢いだ。

4位は、食に関連した事業承継を軸に事業拡大している「まん福ホールディングス」の加藤智治社長(51歳)。「あきんどスシロー」取締役COOなど歴任し21年に46歳で起業した。創業4年で14社の事業承継を手がけた。中小企業の後継者不足は深刻であり、事業承継はまさに現代的テーマだ。

5位以下は、同率5位「コミスマ」佐藤光紀CEO、同率5位「アスエネ」西和田浩平CEO、7位「SPACECOOL」末光真大CEO、8位「N.B.Medical」正林和也CEO、9位「TERASS」江口亮介CEO、10位「Luup」岡井大輝CEOと続いている。

さまざまな分野で新たなビジネスが生まれようとしている。今後の展開に注目だ。

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